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用語辞典

  • 当て金【あてがね】 鍛金作業時に作品を内側から支える工具のこと。ぶったて、への字、鳥口など形状は色々です。基本的には作業者が制作物に合わせて自作する道具です。流線では50本程度を使い分けています。

  • 燻し銀【いぶしぎん】 年月を経て使いこまれた銀のことで日本的な美意識とも言えます。どちらかといえば西洋はピカピカに磨くのを好む傾向にあります。

  • 鋳物【いもの】 鋳金(ちゅうきん)で制作した物のこと(職人は鋳物師)伝統的な砂型による鋳造からジュエリーの精密鋳造など各種の技法があります。流線でも鋳金を取り入れた作品も御座います。

  • 色金【いろがね】 銅、赤銅、四分一など煮色で発色する金属や色のある金属の総称。日本の伝統金工の大きな特色にもなっています。工房流線では主に公募展に出展する作品などに取り入れており、現代では一部の工芸作家の作品作りに生かされています。

  • 打ち出し【うちだし】 鏨で立体や模様を打ち出す彫金技法。肉彫りともいいます。軽くて立体的に作ることが出来ます。(例:流線の打ち出しの亀甲リングを愛用してます!)

  • 打ち物【うちもの】 鍛金(たんきん)で制作した作品のこと(職人は打ち物師)

  • キャスト【きゃすと】 精密鋳造のこと。ゴム型を取る事により量産が可能。現代ではジュエリー業界には欠かせない技術であり市場の9割以上はキャスト製と言われてます。流線でも作品によってキャスト工程を活用しています。

  • 甲丸【こうまる】 かまぼこ状の形のこと。流線ではリングやブレスなどに甲丸タイプがあります。

  • 刻印【こくいん】 文字やマークを刻んだ金属用のハンコ。(例・打刻する)これも彫金の一種です。流線作品はブランドと貴金属品位を必ず入れています。

  • 更【さら】 混ざりっ気のない純銀のこと。私が修行した所では普通に使っていましたが、江戸の銀器屋の言葉だと思います。流線では標準語です。逆に僅か1%でも混ぜてあると落ちといわれます。

  • 酸洗い【さんあらい】 熱処理や薬品によって汚れた作品を希硫酸などで洗うこと。(例・鎚音のバックルに金具をロー付けしたので酸洗い中です。)

  • 地金【じがね】 金属の板材料のこと。(例・流線のバングルは地金から叩いて制作してます。)

  • 透かし【すかし】 糸ノコなどで模様に見えるように切りとる制作方法。古くは引き回しともいいます。

  • 象嵌【ぞうがん】 母体に異なる金属を嵌めこむ技法。機械で象嵌することは不可能で非常に手間がかかる。現代では一部の工芸作家の作品に生かされています。

  • 鏨【たがね】 鉄製の棒の先端を加工して使う道具。刃を付けた彫り鏨、曲面にした打ち鏨など色々あります。流線でも100本以上使い分けています。基本的に作家が自作する道具であります。

  • 鍛金【たんきん】 打ち物、鎚起(ついき)ともいう。金属板から叩いたり曲げたりして立体を制作する技法。金鎚と当て金を用いて薄い一枚板から花瓶や酒器などを軽くて丈夫に作ることが可能です。流線ではジュエリー~酒器など多くの作品に取り入れて制作しています。

  • 鋳金【ちゅうきん】 砂型などに溶かした金属を流して立体を作る技法。日本では古来より盛んに鋳金での物作りがされてきました。お寺の釣鐘や鉄瓶など身近なものから大仏までその用途は多岐にわたります。近年のアクセサリー制作にはロストワックス(精密鋳造)が広く用いられています。

  • 彫金【ちょうきん】 本来の意味は鏨(たがね)などで金属を彫り、打ち出したり象嵌することですが、現代ではアクセサリーを作る意味として使われることが多くなりました。流線では鍛金と並んで鏨の仕事を重視しております。

  • 鍍金【ときん】 メッキのこと。薄く金属でコーティングする技法。現代では電気によるメッキが一般的です。古典的な水銀による方法(金ケシ)もありますが、作業時の水銀中毒の恐れもあります。かつて大仏などを黄金にするのに多くの死者が出たとも言われています。

  • 煮色【にいろ】 特殊な薬液で色金を発色させる日本古来の仕上げ方法で金工作家には欠かせない技法です。思い通りに色を出すには経験と熟練が必要な技術であり、伝統的な作品作りでは仕上げの技量が作品の善し悪しを決めると言っても過言ではありません。

  • 火ムラ【ひむら】 シルバー925や950などの銀の表面にでるムラのこと。普通は完成までに綺麗に処理するが、ムラだらけの粗悪品には注意して頂きたいですね。

  • 平打ち【ひらうち】 平らな板形状のこと。(例:流線の純銀の平打ちリングが欲しいな~!)

  • 古美【ふるび】 銀を薬品などで黒くいぶす仕上げのことで、いくつか方法があります。江戸時代に技法が確立したという塩化金による金古美や硫黄の成分による硫化古美など様々な燻し方があります。

  • ヤキ【やき】 純金のことを言います。修行時代から聞いていた言葉で江戸時代から言われていたようです。これも流線では日常語です。鏨など赤熱させた鋼材を急令する事も焼入れすると言いいます。

  • ヤニ【やに】 作品を固定したり、器に詰めて内側からの支えする為に使う松の樹脂。油や地の粉を配合して作者各々が好みの調合をして使います。(例・これから純銀の酒器にヤニを詰めて模様を打ち出すところです。)

  • ロー付け【ろうづけ】 銀ロー(銀が主成分の接合剤)などで溶接する作業。金には金ロー、プラチナにはPローを用います。上手くロー付けすると素人目には分からないくらい接合痕は綺麗に仕上がります。

  • ロストワックス【ろすとわっくす】 現代のアクセサリー量産に欠かせない鋳造方法。ゴム型を取ることでワックス原形を量産し複製する事が出来ます。工房流線では色々な作品に伝統的な技術と併用して活用しています。

  • ワックス【わっくす】 柔らかい樹脂素材でジュエリーの原形制作に広く用いられている。流線ではブロック状のワックスを手彫りで原形を制作している作品もあります。近年ジュエリー業界ではCADで制作したデザインを自動でワックスを削り出すハイテク化が進んでいるようです。

金属の種類

  • 金【きん/Gold】 黄金、こがね純金(100%)をK24と表記する。純金は非常に柔らかく黄金色で古くから世界中の人々を魅了してきました。アクセサリーには硬さを出すために銀や銅などを混ぜたK18(純金75%)などがよく使われています。近年は地金価格の高騰によりK14K10なども市場で多く見るようになりました。混ぜる金属によって色合いが変化します。

  • 銀【ぎん/Silver】 しろがね。純銀は柔らかいので鋳造による製造にはスターリングシルバー925(純度92.5%)が最も適しています。流線の作品には純銀(シルバー99%)を鍛造して強度を高めることで使用しているものも多数あります。また中間の素材として扱いやすいシルバー950はクラフト材料として教室などでよく使われています。

  • プラチナ【Pt】白金貴金属の中では最も高価なものの一つ。空気中でも変色しにくく高い強度があります。日本の結婚(婚約)指輪では定番の素材です。パラジウムを割金として用いることが多い。

  • 銅【どう/Copper】 あかがね。工芸材料としても扱いやすく化学変化や熱処理によって黒~茶色~火赤色まで変化する。仕上げの腕によって多彩な色を引き出せる素材です。素のままで空気中に放置すると緑青が発生してきます。

  • 赤銅【しゃくどう】 銅に数%の純金を混ぜた日本特有の高級合金。工房流線では三分差し~五分差しを使用しています。質の良い赤銅は煮色によってカラスの濡れ羽色などと言われる青みがかった黒に発色します。純金の含有量により上等~下等あり、色味も変わります。

  • 真鍮(黄銅)【しんちゅう/おうどう】 銅に亜鉛などの入った黄色い合金で硬く安価であることから工業的にも幅広く利用されています。素のままでは空気中では徐々に光沢を失い緑青が発生します。メッキや塗装されて様々な身の回りの物にも使われている素材です。

  • 四分一【しぶいち】 銅に銀を3~4割混ぜた合金で煮色仕上げによりグレーに発色することから朧銀(おぼろぎん・ろうぎん)とも言われる。色も白四分一から黒四分一など好みの色にするよう作家各々割金を調整します。日本特有の合金であり硬くて鍛造するに手ごわい素材とされます。

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